デラシネ



夕暮れの駅へ続く坂道の途中
幾つもの思い出がもつれた
手のひらの中でいつも感じあえてた
僕たちの未来は同じはずだった

何度も強く抱きしめたけど
行く先はどこにも探せないまま

新しい風は君を明日へ運んでくれましたか
僕はつまづいて進めない
色づく季節の真ん中で

流れにまかせてる人ごみの交差点で
君によく似ている背中を追いかけた
黄昏の中 壊れた涙
強がりな横顔が離れないのさ

心から好きと言えた気持ちは今でも宝物さ
君といたあの空のあの星は
今も小さく輝いてる

新しい風は君を明日へ運んでくれてますか
僕はまだあの頃のあの場所で
戻れない季節をさまよったまま



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'99/1@渋谷クアトロ(w/ドミンゴス)で聴いたきりの曲。 「まばたきひとつ」と一緒に新曲として披露。この前後辺り、ワーナーと切れた頃だと思う。 良い曲作れ、バラード作れって言われてた頃かもしれない。 2曲ともしっとりとしたバラード。結構こういうの嫌いじゃないんで、良い曲だと思った。 でも今改めて聴くと、プロペラらしくないな。 って言うか、うーん、「快楽のスタンス」以降の兄さん達が歌う曲じゃあないなー、 と言う気がします。こんな、な、後ろばっか振り返ってちゃいかんよな。うん。 キーボードの杉山タカオさんがライブ一緒にやってくれてた時期で、音作りも柔らかい感じだった。 ('00/10/30)