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★propeller on UNGA!★


NO.71(2000.6.30)
「プロペラ裕太郎の快楽のスタンス VOL.03」
快楽のスタンスVOL.3  さっきTV見てたら、何だかパラパラがどォーのこォーのってOLのネーちゃんが、一生懸命自宅でビデオ見て振付け覚えて、何百個覚えただの、いつかあのお立ち台に立ちたいだのってやってた。「何だ?それ」なんでクラブに行ってまで型にハマんなきゃなんねんだ?自由に踊りゃいいじゃん!あーオレにはよー分からんし、あんなフロアの光景も見てて笑っちゃう。よっぽど阿波踊りの方がエネルギッシュでおもしろそーだ、どォーも誰かの作ったデッチ上げの世界に束縛されてる感じと銭の臭いがプンプンする。踊り方も応援団の身振り手振りみてーだし、いっそのこと学ランでも着てやりゃーいいのに、まあオレはあーゆーの嫌いだってことで、同じ踊るなら思ったまんまにビートに体をまかせて自由に踊ってるヤツの方が楽しそうだし、オレもそういう方が全然性に合ってるなってだけの話なんだけど、全く変なブームだなあ。その場が一つに成るってのはもうちょっと発想とか感じ方とかが違う気がするよ、どォーも薄っペラだわ・・・。っていうのが、ちょうど今日、ツアーの初日を静岡で演って器材車の硬いイス2時間ちょっと揺られて帰ってきたとこなんだけど、TV見てたらよっぽどパラパラ踊ってるヤツラの方が腰のすわりが悪そうに見えたんだな。それと、なんてったってオレはさっきまでライブっていう自由な空間の中にいたからな、もっと音楽を自由に楽しみゃいいのになぁって余計に思うんだろうな。
 と、言うわけでオレたちにとって約一年ちょいぶりのツアーが始まった、行きの車の中じゃ、メンバーでセレクトした開場時に流すBGM(ストゥージーズ、JAM、ジミヘン・・・)をガンガンにかけまくってハイウェーをぶっ飛ばしたツアーの幕開けなのだ!近くに行ったときは、オレらの自由とみんなの自由をガンガンぶつけ合おうぜ!是非に感じに来て欲しい!

NO.70(2000.4.10)
「プロペラ裕太郎の快楽のスタンス VOL.02」
快楽のスタンスVOL.2  やりゃ出来る!!きっと今以上には成る!!
 何度トライしてもちっともイイ方向に行かないって時は、きっと何かが無駄だったり、余計な力が入ったりしてるんだと思うんだ。しっかりと立ち止まってそれが何なのかをじっくり振り返ってみれば、きっとどうにか成る、きっと・・・オリぁそう思うな。って言うのが、小っぽけな話なんだけどさぁ、最近非常にそれを感じた出来事があって、オレずっとクロール25m以上泳げなかったんだよ、何度トライしてもダメだったし、もう完璧諦めてた。そんなオレが去年の秋頃、全身運動や腹式呼吸にイイってんで、もちろん「体鍛えるぜ!!」ってのもあってプールに行き出したんだけど、平泳ぎでそれをやってヤルって気合い入れて遠泳者専用コースってので泳いだが最後、軽〜くクロールのチビッコに抜かれるは、後ろは渋滞するはで、どうやら人様の大変な迷惑になってしまったんだな。イヤー悔しいのと情けないのとでさあ、畜生ゼッテーあのコースで市民権手に入れてヤル!てんで、完璧諦めてたクロールにチャレンジし始めたんだよ。ナゼ、オレのクロールは地獄の様に疲れるだけで大して進まねーんだ? どこが悪りーんだ? みんなこんなに疲れてる訳ねーなぁ・・・等々。疑問を解決すべく、水中に潜り人のフォームを観察し研究した、TSUTAYAに行き本を読んだ、実践してみた、壁にぶつかった、また研究した・・・。そうこうしてる内に徐々に泳げる様になって、無駄なとこや力入り過ぎてるとこ、色々と気付いてきてさあ。そんで1ヶ月ほどで遠泳者専用コースでの市民権を手に入れることが出来た。今じゃ1日1kmは泳ぐ様にしてる程だ。
 やりゃ出来るじゃん!なぁんだ、出来るじゃんって非常に思えたんだな。こりゃー大なり小なり色んなことにあてはまるぞって・・・。新しい生活の中で早速壁にぶち当たった人も多いと思うけど、どォーにかなるんじゃねーかなぁ、オリぁーそう思うな。

NO.69(2000.2.29)
「プロペラ裕太郎の快楽のスタンス VOL.01」
快楽のスタンスVOL.1  中学2年の時、初めてバンドを組んだ。こづかいをヤリクリして。皆でスタジオ借りて、僕はシャニムに歌らしきものをガナってた、コードチェンジの度に途切れるギターと前後左右に揺れ動くドラムのリズムに乗せて・・・・・・。あの頃は、スタジオの中に入れるってだけでスゲー嬉しかったなぁ、マイクやアンプやドラムセットもやたらと眩しく見えたし。でも今思えば、何よりも眩しかったのは、皆のあのガムシャラさや無鉄砲さだったんだよな・・・。
 その後、高校生になって、僕は更にバンドに熱を上げていった。音を出す時にはいつも本気だった、そしていつも興奮してた。
 そう。そうだったんだよ。色々と忘れちまってんじゃねぇか?って、あの頃の気持ちやガムシャラさを、色んな惰性や邪念やシガラミにまみれて、忘れちまってるんじゃねぇか?って。やれ売れるだの売れねえだの、そりゃ売れるに越したことはねぇ、やれポップだのROCKだの、誰が決めるって言うんだ?そんなはっきりとしない声に振りまわされて、色々と忘れまくってたんじゃねぇか?って・・・。
 今回、一年半ぶりにCDをリリースすることが決まった去年の秋口、プロペラはそんな、バンドをやり始めた頃の様な、当り前で純粋な気持ちを少しでも取り戻そうっていう、ごくごく基本的なところから新たにスタートした。実際、体に染み付いてしまったアカを落とすには、そうそう簡単な事じゃないんだってのを実感したけど、今の自分達がブチ込めるだけの魂を1曲1曲に思いっきりブチ込んだ。強い手応えを感じたところもあれば、正直、畜生まだまだだなぁ、てところもある。
 ただ、改めて、やっぱり音楽で興奮してる自分が一番好きだなぁってのを確認出来た事、凄く今、自分の中で力になっている。色んな想いを心の中で冷まさないで歩いて行こうと思う。『快楽のスタンス』興味を持ってくれた人は是非聞いてみて欲しい。そしてこのコーナー、今後ともヨロシク。

INTERVIEW
快楽の瞬間と、普段の自分との距離をもっと縮めたい。
1年半の沈黙をぶち破って、新生プロペラが遂に本格始動!絶体絶命のピンチを乗り越えた末に彼らがたどり着いたのは、原点回帰ともいえるロック・サウンドと"快楽のスタンス"!

--レコード会社を移籍されて、1年半振りのリリースということなんですが、ずいぶん休んでましたね。

羽原裕太郎(Vo):休みたくはなかったんだけど、なかなか次のレコード会社が決まらなかったんですよね。で、「どこが悪いんだ?どこが悪いんだ?」ってことをバンド内で追求してた。それまでのプロペラって個々のキャリアがある分、ある意味中心を見失ってたっていうか、「何がプロペラに1番似合ってんだ」とかの発想よりも、「どうやったらもっとCDが売れるんだ?」みたいなところにドンドン行っちゃってたんだよね。

--解散とかは考えなかった?

裕太郎:考えましたよ。音楽的なことだけじゃなくって、「俺はどう生きていくべきなんだろう?」とか凄く悩んだし。結局は「原点に戻ればいいんだ」っていう発想になったんだけど、「自分が最初から持っていたものを武器にすればいいんだ」って気がついた時は凄く嬉しかったな。

--そういう危機的な状況を乗り越えて、プロペラはバンドとして成長できた?

裕太郎:結束は深まりましたね。プロペラの4人は凄い個性的だと思うし、どこのバンドに行ってもフロントになれちゃう奴が集まっていると思うんですよ。それでお互い変に譲り合ってたんじゃないかな?今回はそこに確固たるプロデューサーを立てたこともあって、白黒ハッキリついた感じがありますね。

--復活第1弾アルバム『快楽のスタンス』を聴きましたが、いや〜っ、凄いカッコイイっスよ。

裕太郎:ありがとうございます。今回のテーマの1つに、プロペラのロックっぽいところを抽出しようと。ギターがガァーっと出てくる感じに。その中で僕らが自然に持っているキャッチーな曲作りをして。

--ハードなサウンドと、キャッチーなメロディーとのバランスがバッチリですよ。レコーディングはいつ頃からスタートしたんですか?

裕太郎:悩んでる間にも試行錯誤しながら曲作りはずっと続けてて、かなり曲を溜め込んでいたんですけど、結果的にその頃の曲は一切使ってないんですよ。新しいレコード会社が決まって、気持ちが吹っ切れてから「よし作ろう!」って作り出して、実際にレコーディングをはじめたのが12月ぐらいから。

--新しく作った曲というのは、原点回帰的な気持ちで?

裕太郎:それもあったし。「まあ、最初は取り合えず出してみようよ」って感じで、メンバー全員でドンドン曲を書いていって、100曲ぐらい作ったんですけど。

--100曲!

裕太郎:うん(笑)。今までは詞のイメージもカッチリと決めてから曲を書いてたんですけど、もっとアレンジ先行というか、曲先行で作る感じで。

--ヴォーカルスタイルもちょっと変わってきてますよね。

裕太郎:うん。今回はヴォーカルに関しても凄く悩んで、ギターの権田タケシと研究して。タケシは僕よりヴォーカルを研究してますからね(笑)。僕は'70年代後半から'80年代のロックンロール系の人に影響を受けているもんで、'90年代後半のヴォーカルになるように。

--詞を見ていると、「崖っぷちからの脱出」といった雰囲気の内容が多いですよね。

裕太郎:まあ今回、そうやって凄く悩んだり迷ったりしてたんで、そのへんの影響は出ているんでしょうね。

--自分の置かれている状況や心情を赤裸々に?

裕太郎:うん。人間なんて全てをパーッと忘れて、真っ白になって「イエーイ!」なんて思えるのってほんの一瞬だと思うんですよ。俺なんかは特にそうなんですよね、悩みマンなもんで(笑)。コンプレックスもメチャメチャあるし。今回は「そういうことも歌っちゃっていいんだ」っていうのがあったんですよね。それまでは、自分で自分を過大解釈して、「いつも晴れた日の青空のようでなくちゃいけないんじゃないか」って思ってたから、「もっと素でいいな〜」と。

--アルバムのタイトル『快楽のスタンス』に込められたメッセージというのは?

裕太郎:まあ、僕らにとってのの快楽っていうのは、例えば「何でこうやってバンドをやり続けてるんだろう?」って考えた時に、曲ができた瞬間とか詞が書き上がった瞬間、ステージの上に立った瞬間に全部をパーッと忘れる・・・。「ピカッ!と光る瞬間があんだよ!」っていう(笑)。その快楽の瞬間と、普段の自分との距離をもっと縮めたいんですよね。

--今回のアルバムのレコーディングでは、その快楽の瞬間がありましたか?

裕太郎:何だかわかんないんだけど魂はぶち込んでみました(笑)。ほとんどが一発録りだったし。

--今回再出発するわけですが、これからのプロペラが目指すところは?

裕太郎:やっぱり新曲をちゃんと定期的にリリースして、コンスタントにやっていけるバンドになりたいと思ってるんですよ。で、すでに次に向けての曲作りとかもはじめてるんで、そんなに遠くないうちに次のアルバムを出したいですね。

--では最後に、1年半首を長くして待ってたであろうファンの方々にメッセージを。

裕太郎:心配して手紙を書いてきてくれたりとか、CDを出していないのにライブに来てくれたファンの子たちが、正直言って支えになりましたからね。待っててくれた奴には、今回のアルバムを聴いて「待ってて良かったな」って絶対に思ってもらえると思うし、そう思ってもらえるのが最大のプレゼントだと思うんで。で、「プロペラは、まだまだこんなもんじゃない!」ってことで。

(interview:津田健さん)

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